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「うーーーん・・・。うーーーん、甲乙つけがたし・・。」
これは、毎回のことながら審査する難しさに悩む私の心の声です。
令和5年3月16日(木曜日)と、少しさかのぼることになりますが第8回鬼の造形大賞応募作品の審査会を実施しました。
全国の自治体において、唯一「鬼」を町名に掲げた鬼北町では、鬼のまちづくりの一環として平成27年度に道の駅三角ぼうしに鬼のモニュメント「鬼王丸」を、平成28年度には道の駅日吉夢産地に「柚鬼媛」を設置しました。
これを機に、全国各地に鬼をモチーフとした立体造形物の募集を呼び掛けて始まった「鬼の造形大賞」ですが、令和4年度で8回目の開催にともない応募者数52人、応募作品数87作品が鬼北町に届きました。
審査会場に並ぶ応募作品を前に、ふと目に留まった作品に「おぅ、やりよるかな。」と語りかけられたような錯覚。応募者を確認してみますと、やはり過去に何度もご応募をいただいている方のお名前。制作されたご本人とは直接お会いしたことはないものの、その作風や雰囲気に覚えを感じることができるあたり、例えて云うならばすでに我々は顔なじみです。今回も鬼の造形大賞へのご応募、本当にありがとうございました。
また、ある作品の製作者は9歳の男の子で、年齢の割にしっかりと造り込まれていることに感心をしながらPRの欄に目を走らせてみますと、過去に応募経験のある父親からの勧めがあって今回の応募をしたとのこと。親子2代にわたって鬼の造形大賞に挑戦してくださった方の作品でした。
そして、またある作品は過去2回応募をしたけれど、不運にも作品梱包の不完全が元となり、本町の到着時に作品の破損が著しかったことから審査対象作品の列に並ぶことが叶わず、一時は落胆したもののその悔しさをバネに今回3度目の挑戦として力作を応募された方もおられたようで、作品ひとつひとつに、応募いただいた皆さまそれぞれにエピソードもありながら本町の鬼の造形大賞が成り立っていることに気づかされました。
こうして「鬼」をモチーフとした多くの応募作品を前にしてみると、時間をかけながらもじんわりと、鬼北町の「鬼」が浸透していっていることに手応えを感じつつ、審査会のたびに冒頭のような声にならない心のつぶやき声を繰り返しながら“心を鬼にして”の審査会を終えました。
今回の「第8回鬼の造形大賞」審査結果につきましては、本町のホームページで公開しておりますのでご確認をいただければと思います。
現在、「第9回鬼の造形大賞」となる令和5年度の募集準備を進めているところです。鬼の町まちづくりをはじめ、鬼北町の魅力発信の一つとして地域活性化を図っていきたいと思いますのでご協力のほどよろしくお願いいたします。
鬼北町長 兵頭 誠亀
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