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等妙寺旧境内 春の風景
春の草花が咲きました
5月 清水谷旧参道や境内の沢沿いにコガクウツギが咲いています。
コガクウツギはアジサイ科の低木で白い花(正確にはガク)をたくさん咲かせ、かすかに良いにおいがしています。
4月 等妙寺旧境内に上る林道沿いにシャガの花が沢山咲いています。
シャガはアヤメ科の多年草で、白地に青と黄色の模様がきれいです。
雲海に浮かぶ等妙寺旧境内(4月14日)
奈良川、三間川、広見川(四万十川最大の支流)の3本の川が合流する近永地区は、晴れた朝かなりの確率で霧が発生します。
4月のとある日曜日、夜明けとともに霧が立ち込めていたので、朝6時に等妙寺旧境内に上がってみました。
旧境内を上がっていくにつれて、霧が晴れていきます。「これは雲海を上から見られるかも」という期待が膨らんできます。
参道から後光が!かつての修行者たちもこの光を浴びて、修行に励んだのでしょうか。
ついに雲海が目の前に!旧境内展望場に上がると期待どおり、盆地は霧に覆われ、旧境内にも清水谷から霧が上がってきました。
やがて、麓まで霧に覆われ、かつて本殿のあった如意顕院後が雲海の上にくっきりと、朝日を受けてかつての威容を感じさせます。
かつて、ここで修行に励んだ僧たちも、同じ朝日を見たのでしょうか。
なぜ、ここが、かつて山岳信仰の聖地であり、天台仏教改革の一大拠点となりえたのか、その一端を垣間見たような気がしました。